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【はじめに押さえておきたい】中国語の基本文型を徹底解説

こんにちは、Pandaです。

中国語文法の一番基礎となる部分、それは「基本文型(三大文型)」です。

基本文型を理解しないことには、中国語の文の構造を読み解けません。

そこで当記事では、中国語学習者がはじめに押さえておきたい「中国語の基本形」と「三大文型の構造」について解説します。

基礎を頭に叩き込んで、中国語文法の土台を築いていきましょう。

この記事でわかること
  • 中国語の基本形
  • 中国語の三大文型の構造
    ①名詞文
    ②形容詞文
    ③動詞文
この記事を書いた人
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  • 中国語学習(独学)歴4年
  • 日本生まれ日本育ちの純ジャパ
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Panda
目次

中国語の基本形(「主語」+「述語」)

基本的に中国語の文は「主語」+「述語」から構成されています。

述語ってなに?

「述語」とは、主語(人 / 事物 / 場所 / 時間)以外の要素のこと

中国語の基本の形

例えば、人やものの、

  • 動作:〜する
  • 状態:〜である
  • 存在:〜にいる(ある)
  • 評価:可愛い/賢い/優しいなど
  • 感情:イライラする/楽しい/悲しいなど
  • 感覚:分かる/気づく

などが「述語」にあたりますよ。

そもそも「主語(人/もの)」だけでは、相手に正確な情報を伝えられないですよね。

「何をするのか?」「どんな状態なのか?」「どこにいる(ある)のか?」まで言って、ようやく聞き手は内容を理解できます。

「主語」と「述語」はセットで使うと覚えておきましょう。

会話では「述語」が省略されることがあるよ!

中国語の三大文型の構造

以上を踏まえて、次に中国語の三大文型について解説しますね。

中国語の文型は大きく分けると、下記の3つに分類されます。

  • 名詞述語文
  • 形容詞述語文
  • 動詞述語文

述語のメインが名詞なら「名詞述語文」、形容詞なら「形容詞述語文」、動詞なら「動詞述語文」となります。

ここからは便宜上、名詞述語文=名詞文、形容詞述語文=形容詞文、動詞述語文=動詞文とよびますね。

名詞文

名詞文とは、主語(人・事物)を説明・判断する文です。

中国語の三大文型(名詞文)例①

例1)我是日本人。
wǒ shì rìběn rén.
(私は日本人です)

中国語の三大文型(名詞文)例②

例2)今天是星期三。
jīntiān shì xīngqīsān.
(今日は水曜日です)

このように名詞文では、主語と述語を「是」でつなぎます。

形容詞文

形容詞文とは、人やものを評価したり人やもののイメージを伝える文です。

中国語の三大文型(形容詞文)例①

例3)她很漂亮。
tā hěn piàoliang.
(彼女は綺麗だ)

中国語の三大文型(形容詞文)例②

例4)这个拉面非常辣。
zhège lāmiàn fēicháng là.
(このラーメンは辛い)

形容詞文を作る際に注意すべき点は、「形容詞」の前に必ず「程度を表す副詞(很 / 非常など)」を置くということ。

「很 / 非常」を省くと、比較のニュアンスを持つ文になってしまいます。

例3-2)她很漂亮。
(彼女は(他の人より)綺麗だ)

例4-2)这个拉面非常辣。
(このラーメンは(他のより)辛い)

「很」「非常」があるかないかで意味が大きく異なりますよね。

単に「人・もの」への評価をくだすときは「程度副詞」をつけ忘れないようにしましょう。

動詞文

動詞文とは、人やものの動作・状態・感情などを表す文です。

中国語の三大文型(動詞文)例①

例5)我睡觉。
wǒ shuìjiào.
(私は寝ます)

中国語の三大文型(動詞文)例②

例6)我知道。
Wǒ zhīdào.
(私は知っている)

目的語を1つ含む動詞文の形

動詞文は、主語と動詞のみで完結することは少なく、ほとんどのケースで目的語をともないます。

まずは目的語を1つとるパターンから見ていきましょう。

目的語を1つ含む動詞文の文型と意味は下記の通り。

文型:S(主語) + V(動詞) + O(目的語)
意味:SがOをVする / SがOがVだ

目的語には「①名詞」「②動詞フレーズ」「③短い文」のいずれかが置かれます。

目的語 =「名詞」のパターン

例7)我一个苹果
wǒ mǎi yígè píngguǒ.
(りんごを1つ買う)

例8)她会中文
tā huì shuō zhōngwén.
(彼女は中国語を話せる)

「会」は「可能(〜できる)」を表す助動詞です。

目的語 =「動詞フレーズ」のパターン

感情を表す動詞文の場合は、うしろに動詞フレーズを続けられます。

動詞フレーズとは?

「動詞」+「目的語」で構成されるフレーズ。

例9)我喜欢看电影
wǒ xǐhuān kàn diànyǐng.
(私は映画を見るのが好きだ)

例10)我很高兴认识你
wǒ hěn gāoxìng rènshì nǐ.
(君に会えて嬉しい)

目的語 =「短い文」のパターン

例11)我不知道他为什么这么说
wǒ bù zhīdào tā wèishéme zhème shuō.
(彼がなぜそんなことを言ったのかわからない)

「不」は「否定(〜でない/〜しない)」を表す単語(副詞)です。

例12)我他出演的电影
wǒ kànguò tā chūyǎn de diànyǐng.
(彼が出演している映画を見たことがある)

「过」は「経験(〜したことがある)」を表す単語(アスペクト助詞)です。

次に目的語を2つとるパターンを見てみよう。

目的語を2つ含む動詞文の形

目的語が2つある動詞文の文型と意味は下記の通り。

文型:S(主語) + V(動詞) + O1(目的語1) + O2(目的語2)
意味:SがO1(人)にO2(もの)をVする

例文をいくつか紹介しますね。

例13)我一个问题
wǒ wèn nǐ yígè wèntí.
(ひとつ聞きたいことがあるんだけど)

例14)我一支笔
wǒ gěi nǐ yì zhī bǐ.
(あなたに1本のペンをあげる)

例15)我我妹妹中文
wǒ jiào wǒ mèimei zhōngwén.
(妹に中国語を教える)

上記の例文の動詞「问」「给」「教」はすべて、動作の受け手を必要とする動詞。

「動作の受け手(誰に?)」と「動作の対象(何を?)」の2つの要素が必要なので、目的語を2つとるというわけですね。

目的語の順番は英語の第4文型と同じく、「人(誰に?)」→「もの(何を?)」の順になります。

目的語を2つとれる動詞の例

もののやり取りに関する動詞
  • 给:あげる/もらう
  • 发(给):送る
  • 还(给):返す
  • 借:借りる
  • 借(给):貸す
情報の共有・知識の伝授に関する動詞
  • 问:尋ねる/聞く
  • 教:教える
  • 告诉:教える/言う

動詞文のパターン

最後に「動詞文」の種類を紹介します。

動詞文には大きく分けて、

  • 動作を表す動詞文
  • 状態を表す動詞文
  • 感情を表す動詞文
  • 感覚を表す動詞文
  • 存在・現象を表す動詞文
  • 所有を表す動詞文

の6種類がありますよ。

①動作を表す動詞文

例16)我了。
wǒ chīfàn le,
(ご飯を食べた)

動作動詞の例

・去 (行く) / 来 (来る)
・吃 (食べる) / 喝 (飲む)
・给 (あげる/もらう)
・说 (言う) / 听 (聞く) / 读 (読む) / 写 (書く)
・走 (歩く) / 跑 (走る)
・睡觉 (寝る) / 起床 (起きる)
・开 (開く/つける) / 关 (閉じる/消す)

②状態を表す動詞文

例17)我属于羽毛球社团
wǒ shǔyú yǔmáoqiú shètuán,
(私はバドミントンサークルに所属している)

状態動詞の例

・属于 (〜に属する)
・好像 (〜のようだ)
・擅长(〜が得意)

③感情を表す動詞文

例18)我喜欢中国文化
wǒ xǐhuān zhōngguó wénhuà,
(中国の文化が好きだ)

感情動詞の例

・喜欢 (好き) / 讨厌 (嫌い)
・害怕 (怖がる)
・震惊 (びっくりする)
・高兴 (喜ぶ)
・享受 (楽しむ)

④感覚を表す動詞文

例19)我知道她的名字
wǒ zhīdào tā de míngzì.
(彼女を知っている)

感覚動詞の例

・知道 / 明白 / 懂 (分かる)
・觉得 / 认为 / 以为 (思う)
・想 (考える)

⑤存在を表す動詞文

例20)他们教室里
tāmen zài jiàoshì lǐ.
(彼らは教室にいる)

存在・現象を表す動詞の例

・在 / 有 (〜にいる / 〜にある)
・出现 / 消失 (現れる / 消える)
・发生 (〜が起きる) / 下 (〜が降る)

⑥所有を表す動詞文

例21)我一个哥哥
wǒ yǒu yīgè gēgē.
(兄が1人います)

所有を表す動詞は「有」のみです。

まとめ

今回は「中国語の基本形」と「三大文型の役割・構造」をそれぞれ解説しました。

最後にもう一度おさらいしましょう。

中国語の基本形
  • 主語 + 述語

三大文型の役割・構造

スクロールできます
役割文の形
名詞文人やものを判断・説明する主語 + 是 + 名詞
形容詞文人やものを評価する
人やもののイメージを示す
主語 + (很/非常) + 形容詞
動詞文人やものの動作・状態・感情
などを表す
①主語 + 動詞
②主語 + 動詞 + 目的語
③主語 + 動詞 + 目的語1 + 目的語2

今回は以上です。

最後まで読んでくれてありがとう!

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