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【完全ガイド】中国語文法学習ロードマップ【基礎から学べる】

  • 中国語の文法を一から勉強したい。
  • ネット上で無料で文法を学びたい。
  • どんな手順で学習を進めればいいかわからない。
  • 中国語の文法が想像以上に難しくてつまづいている。

この記事を読んでいる方は、きっとこんな悩みをお持ちのはず。

私も中国語を始めた4年前、同じような悩みを抱えていたので、お気持ちは痛いほどわかります。

できれば、迷わずに基礎文法を学べる「ガイド」のようなものがあればありがたいですよね。

そこで、これから中国語の文法を学び始める方のお役に立てればと思い、「文法学習ロードマップ」を作成しました。

4年以上にわたる学習から得た知識の中で、大事なポイントだけをまとめています。

上から順に読み進めれば、効率よく学べる構成になっているので、中国語文法を基礎から勉強したい方はぜひ、日々の学習にお役立てください。

目次

当ロードマップの全体像

いよいよ、中国語文法の旅がはじまります。

道のりは長いですが、ぜひ完走を目指して最後までついてきてくださいね。

まずはロードマップの全体像から見ていきましょう。

中国語文法学習ロードマップ 全体像
中国語文法学習ロードマップ Step①:基礎編
中国語文法学習ロードマップ Step②:時制編
中国語文法学習ロードマップ Step③:品詞編
中国語文法学習ロードマップ Step④:文型編
中国語文法学習ロードマップ Step⑤:補語編

こんな感じで、当ロードマップは「5つのステップ」から構成されています。

「基礎」→「時制」→「品詞」→「文型」→「補語」の順で学べるため、徐々に表現の幅が広がっていくのを実感できるはずですよ。

それでは早速、基礎から学んでいこう!

ステップ①:基礎編

①基本文型と語順

文法学習の第一歩は「基本文型」と「語順」をおさえること。

「基本文型」と「語順」は、いわば中国語の文を作るための「基本設計図」。この2つを理解しないことには「正しい文」が作れません。

正直なところ、中国語は語順が適当でも意味は通じますが、あまりにも語順が違うと「違和感Max」の文になってしまいます。

ネイティブっぽく話せるようになりたい方、中国語の文を正しく読めるようになりたい方は、文型と語順の知識は必須ですよ。

文型と語順は学習をスムーズに進めるための潤滑油としても役立つよ!

基本文型を学ぶ

語順ルールを学ぶ

②名詞文で用いる「是」の用法

中国語の三大文型・語順を理解できたら、次に「是」の用法を学びましょう。

「是」にはいろいろな用法がありますが、ここでは「名詞文」で用いる「是」の使い方をみていきます。

「是」は主語と述語をつなぐ単語「主語」=「述語」の関係を表します。

例①:我大学生。(私は大学生です)

例②:这我的手机。(これは私の携帯です)

例①では「我」=「大学生」、例②では「这(これ)」=「我的手机(私の携帯)」の関係が成り立ってますよね。

名詞文内の「是」は英語の「be動詞」と同じ働きをするよ!

「是」については下記の記事でくわしく解説しています。時間に余裕がある方はぜひご覧ください。

上記の記事では、「是」の用法を、

①名詞文の主語と述語をつなぐ
②一部の情報を強調する
③副詞の働きを強める

の3つに分けて紹介していますが、②③は読みとばしてもらってかまいません。

②に関しては「ステップ④:文型編」の「是〜的構文」で学習します。

③曜日・日付の表し方

続いて「曜日」と「日付」の表し方を学びましょう。

曜日日付は「名詞文」で表します

文の構造:主語 + 是 + 曜日/日付

述語の位置に「曜日・日付」を表す単語をおけばOK。

例文をいくつか紹介しますね。

例)今天(是)星期六
jīntiān (shì) xīngqīliù.
(今日は土曜日です)

例)我的生日是二月四号
wǒ de shēngrì shì èr yuè sì hào.
(私の誕生日は2月4日です)

主語の位置には「記念日 (誕生日/祝日など) 」や「時間詞」がおかれることが多いですよ。

【補足】曜日について
月曜日星期一 / 周一
火曜日星期二 / 周二
水曜日星期三 / 周三
木曜日星期四 / 周四
金曜日星期五 / 周五
土曜日星期六 / 周六
日曜日星期天 / 周天

曜日は「星期◯」「周◯」で表します。月曜日〜土曜日までは、漢数字の「一」〜「六」を当てはめるだけなので超簡単。

ただ、日曜日だけは例外です。数字「七」ではなく、「天」または「日」で表すので注意してくださいね。

【補足】時間詞の例
スクロールできます
時間詞の種類例(ピンイン)意味
過去を表す昨天 (zuótiān)
前天 (qiántiān)
〇天前 (tiānqián)
昨日
おととい
〇日前
現在を表す今天 (jīntiān)今日
未来を表す明天 (míngtiān)
后天 (hòutiān)
〇天后 (tiānhòu)
明日
あさって
〇日後

④年齢・金額の表し方

曜日・日付と同じく、年齢・金額も「名詞文」で表します。

年齢を表す文

文の構造:主語 + 年齢

年齢を表す文では動詞「是」は用いず、年齢を「主語」のあとに直接並べます。

例)我今年三十岁
wǒ jīnnián sānshí suì.
(今年で30歳です)

なお、「ちょっと前に〇〇歳になった」「近い将来〇〇歳になる」など、変化が感じられるときは文末に「了」をつけますよ。

例)我昨天二十五岁
wǒ zuótiān èrshíwǔ suì le.
(昨日25歳になった)

例)我三十岁
wǒ jiù sānshí suì le.
(もうすぐ30歳になります)

「了」は「変化(〜になる/〜になった)」を表す単語、「就〜了」は「もうすぐ〜する」という意味の表現です。

あわせて覚えておきましょう。

年齢の尋ね方

年齢の聞き方には3パターンあります。

大人(比較的若い人)に年齢を尋ねる

①你多大(了)?
nǐ duōdà (le)?
(おいくつですか?)

目上・年配の方に年齢を尋ねる

②您多大年纪(了)?
nín duōdà niánjì (le)?
(おいくつですか?)

こどもに年齢を尋ねる

③你几岁(了)?
nǐ jǐ suì (le)?
(何歳なの?)

※「了」はつけてもつけなくてもOK

このように、中国語では誰に年齢を尋ねるかによって表現が変わります。

状況に応じて適切なフレーズを使い分けてみてね!

金額を表す文

文の構造:主語 + 是 + 金額

例)这件衣服是五百多块钱
zhè jiàn yīfú shì wǔbǎi duō kuài qián.
(この服は500元ちょっとです)

例)一个月的房租是5万日元左右。
yígè yuè de fángzū shì wǔ wàn rì yuán zuǒyòu.
(1ヶ月の家賃は大体5万くらいです)

金額の表し方

金額は「数字」+「通貨単位」で表します。

通貨単位の例

  • 人民元:「人民币」または「块(钱)」
  • 日本円:「日元」
  • 米ドル:「美元 / 美金」

金額の尋ね方

金額の尋ね方には下記の2種類があります。

例)
A:这个苹果一个几块钱
zhège píngguǒ yígè jǐ kuài qián?
(このりんごは1個何円ですか?)

B:五块钱。
(5元です)

例)飞机票多少钱
fēijīpiào duōshǎo qián?
(航空券はいくらですか?)

※金額を尋ねる文ではしばしば「是」が省略されます

「几块钱」は「相手から返ってくる金額が小さいと予想される」時だけ使います。

対して「多少钱」はどんなシーンでも使える万能フレーズ

両方覚えるのはめんどくさい…という方は「多少钱」だけ頭に入れておきましょう。

⑤量詞

次に学習するのは「量詞」です。

量詞とは、人やものの数や、動作の回数を数える言葉のこと。

日本語で言うと、「人 / 個 / 枚 / 冊 / 回」などが量詞にあたりますね。

概念を理解するのはそこまで難しくないですが、中国語の量詞は日本語よりも種類が多く、正直すべて覚えるのは大変です。

代表的な量詞のみをピックアップして1つの記事にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

⑥「这」と「那」の使い方

続いては、指示代名詞「这」と「那」についてです。

日本語の「これ/それ/あれ」「この/その/あの」にあたる言葉で、三大文型のすべてでよく使います。

下記の記事を読みこんで、用法・使い方をおさえましょう。

⑦動詞「有」「在」

続いては、中国語の文法を語るうえで切っても切り離せない重要動詞「有」「在」。

先に少しだけ触れておくと、「有」「在」はともに「存在を表す」動詞です。

2つの動詞を含む文はどんな構造なのか?どんな違いがあるのか?に注目しながら、下記の記事を読んでみてください。

上記の記事内では、副詞「在」と前置詞「在」の意味・使い方も紹介しています。

くわしくは、

  • 副詞「在」
    →「時制編」の (15) 進行形
  • 前置詞「在」
    →「品詞編」の (17) 前置詞

で解説するので、スキップしていただいてもOK。

現時点では、動詞「有」「在」の用法・使い方だけ押さえておけば十分です。

⑧中国語特有の文型(3つ)

次に学習するのは、「中国語特有」の文型です。

一番はじめに学んだ「基本文型(動詞文)」の語順を覚えていますか?

動詞文の語順は「主語(S) + 動詞(V) + 目的語(O)」でしたよね。

この語順はあくまでも「基本形」なので、もちろん例外もあります。

通常の文と語順が異なる「文型」には下記の3つがありますよ。

  • テーマ文
  • 把構文
  • 存現文

これらは日本語や英語にはない「特殊な文型」のため、やや扱いづらい文だと思います。

通常の文と語順が違う文型を攻略するポイントは、「どんな時に使うのか?」を考えること。

それぞれの文型の役割さえ理解できれば、「普通の文」と「特殊な文」を使い分けられるようになりますよ。

では、中国語特有の文型の役割・語順を1つずつ見ていきましょう。

(1)テーマ文

1つ目の特殊な文型は「テーマ文(テーマを含む文)」

テーマ文は、ある人・事物にスポットライトを当ててから会話を展開する際に使います。

テーマ文の語順(動詞文)
テーマ文の語順(形容詞文)

テーマ文の例(動詞文)

例)上海我去过一遍。
shànghǎi wǒ qùguò yíbiàn.
(上海はね。1回行ったことがある)

「上海はね。」と話のテーマを提示した後に、「1回行ったことがあるよ。」と内容を伝えてますよね。

動詞文の場合は、動作の対象(目的語)が文頭に置かれますよ。

テーマ文については下記の記事でくわしく解説しているので、参考にしてみてください。

(2)把構文

2つ目の特殊な文型は「把構文」

「目的語(動作の対象)」を強調するときに用いる文型です。

語順は「動詞」と「目的語」の位置が逆になり、目的語の前に前置詞「把」がつきます。

把構文の語順

例)我报告好了。
wǒ bǎ bàogào xiě hǎo le.
(レポートを書き終えた)

例)我手机在电车里了。
wǒ bǎ shǒujī wàng zài diànchē lǐ le.
(携帯を電車の中に忘れちゃった)

なお、「把構文」はある3つの条件を満たす文でしか使えません。

「把構文」の詳細と「3つの条件」については以下の記事でお伝えしています。

(3)存現文

3つ目の特殊な文型は「存現文」です。

存現文とは簡単にいうと、存在や現象を表す文のこと。

空間内に存在する人・もの、現れたり消えたりする人・事物を伝える際に使います。

語順は下記の通り。

例)教室里有两个男生。
Jiàoshì li yǒu liǎng gè nánshēng.
(教室に2人の男性がいる)

語順自体は「通常の動詞文」と変わりませんが、主語・目的語におかれる要素が逆転します。

存現文では、主語に「場所(空間)」がきて、目的語に「人 / もの / 現象」がきますよ。

くわしくは下記の記事をご覧ください。

⑨方位詞

続いて「方位詞」を学習しましょう。

方位詞とは、名詞のうしろにくっつき、場所や方向を表す言葉です。

方位詞を攻略するコツは「①上のイメージ」と「②ものと空間の違い」を理解すること。

下記の記事を読んで「方位詞」の種類と使い方をマスターしてみてください。

⑩「的」「得」「地」の役割・違い

続いては、「的」「得」「地」の使い方です。

すべて「de」と発音され、ある情報を付加する単語ですが、役割は全く違います。

これら3つの単語は、中国語の試験でもよく出題されるうえ、日常会話でも頻繁に使われるので、違いと使い方を押さえておきましょう。

(1) 的

「的」には「名詞」と「その名詞を説明する単語」をつなぐ役割があります。

A + 的 + 名詞B
(Aが名詞Bに情報を加える)

中国語「的」役割

Aには「名詞」「形容詞」「動詞」「フレーズ」が置かれます。

名詞 + 的 + 名詞

品詞の色分け:名詞 / 動詞 / 形容詞 / フレーズ

例)爱好是听音乐。
wǒ de àihào shì tīng yīnyuè.
(私の趣味は音楽を聞くことです)

例)会议目的是什么?
huìyì de mùdì shì shénme?
(会議の目的は何ですか?)

「的」を省略できるケース①

「的」のうしろに「(1)家族・親戚」「(2)所属・組織」を表す単語がくる場合は、「的」を省略できます。

家族・親戚を表す言葉

・妈妈(母) / 爸爸(父) / 奶奶(祖母) / 爷爷(祖父)

・哥哥(兄) / 弟弟 / 姐姐(姉) / 妹妹

・表兄 / 表弟 / 大姐 / 小妹(いとこ)

・大爷(おじさん) / 姑姑(おばさん)

・儿子(息子) / 女儿(娘) / 孩子(こども)

・孙子(孫)

所属・組織を表す言葉

・家 / 学校

・公司(会社) / 办公室(オフィス)

・社团(サークル)

例)(的)最近迷上韩剧。
wǒ mā zuìjìn mí shàng hánjù.
(私の母は最近韓国ドラマにハマってる)

例)(的)公司从9点开始。
wǒ gōngsī cóng jiǔ diǎn kāishǐ.
(私の会社は9時に始まる)

形容詞 + 的 + 名詞

例)她是个很漂亮
tā shìgè hěn piàoliang de rén.
(彼女は綺麗な人です)

例)我昨天买了一个手机
wǒ zuótiān mǎile yígè xīn de shǒujī.
(昨日新しい携帯を買った)

「的」を省略できるケース②

「的」の前に一文字の形容詞がくる場合は、「的」を省略できます。

例)我昨天买了一个(的)手机

動詞 + 的 + 名詞

例)这是我中国菜
zhè shì wǒ zuò de zhōngguó cài.
(これは私が作った中華料理です)

例)没有东西
méiyǒu chī de dōngxī.
(食べるものがない)

フレーズ + 的 + 名詞

例)我最喜欢日本料理是寿司。
wǒ zuì xǐhuān de rìběn liàolǐ shì shòusī.
(一番好きな日本料理は寿司です)

例)这是他给我礼物
zhè shì tā gěi wǒ de lǐwù.
(これは彼がくれたプレゼントです)

(2) 得

「得」は「ある動作・状態」を補足説明する際に使います。

「得」を含む文の語順は下記の通り。

A(動詞) + + B
(Bが動詞Aの内容を補足する)

中国語「得」の役割

動詞のあとに「得」、追加したい情報を「得」のうしろにおきます。

「形容詞 + 得 + 〜」の形もありますが、ここでは説明を割愛します。

例文をいくつか紹介しますね。

品詞の色分け:動詞 / 形容詞

例① 你的英文很好
nǐ de yīngwén shuō de hěn hǎo.
(君の英語上手だね。)

例② 时间好快
shíjiān guò de hǎo kuài.
(時間が経つのは早い。)

例①では「英語を話す ← 上手に」、例②では「時間が過ぎる ← 早い」と、「得」のうしろの単語が「得」の前の動詞に情報を加えてますよね。

「得」を含む文には、上記以外にもさまざまなパターンがありますが、ここでは「文の構造」だけ理解しておけばOKです。

ある動作・状態を伝えて、その様子を「得」以降で表す

とだけ覚えておきましょう。

(3) 地

「地」には「動詞」と「その動詞の状態を説明する単語」をつなぐ役割があります。

A + + B(動詞)
(Aが動詞Bの様子・状態を説明する)

中国語「地」の役割

Aには「形容詞」「フレーズ(故事成語)」がおかれますが、ここでは「形容詞」の例のみ紹介しますね。

品詞の色分け:動詞 / 形容詞

例① 在家里悠闲度过
zài jiālǐ yōuxián de dùguò.
(家でのんびり過ごす)

例② 来愉快话吧。
lái yúkuài de shuōhuà ba.
(楽しい話をしよう)

例①では「のんびり → 過ごす」、例②では「楽しく → 話す」と、「地」の前の形容詞が「地」のうしろの動詞に情報を加えてますよね。

【まとめ】「的」「得」「地」の違い

スクロールできます
語順構造
「的」A + 的 + B(名詞)Aが名詞Bに情報を加える
「得」A(動詞) + 得 + BBが動詞Aの内容を補足する
「地」A + 地 + B(動詞)Aが動詞Bの状態・様子を説明する

「的」と「地」は前から後ろ、「得」は後ろから前に情報を加えると覚えておこう!

なお、「的」「得」「地」の細かい内容については下記の記事にまとめてます。

気になる方はあわせてご覧ください。

⑪否定文

基礎編も残すところあと2つとなりました。

最後は「否定文」「疑問文」の作り方を学びましょう。

まずは「否定文」から。はじめに言っておくと、中国語の否定文は英語よりややこしいです。

中国語には否定を表す言葉が2つ(不 / 没)あり、状況に応じて使い分けなければなりません。

実際に私も最初の半年〜1年くらいは、「不」「没」の違いがよくわからず、かなり苦戦した記憶があります。

ここでつまづく学習者は多いと思うので、別記事で否定表現「不」「没」の違いを5つの項目で比較しました。

以下の記事を読みこんで、ぜひ否定文の作り方をマスターしちゃってください。

「部分否定」「全否定」の表し方も解説してるよ!

⑫疑問文

続いては「疑問文」の作り方です。

疑問文には大きく分けて下記の8つがあります。

スクロールできます
種類作り方
①「吗」疑問文文末に「吗」をつける
②「吧」疑問文文末に「吧」をつける
③「呢」疑問文文末に「呢」をつける
④疑問詞疑問文疑問詞を使う
⑤反復疑問文肯定形と否定形を並べる
⑥選択疑問文選択の接続詞「还是」を使う
⑦否定疑問文否定形で尋ねる
⑧「没有」疑問文文末に「没有」をつける
(アスペクト助詞を含む文でのみ使用)

上の表を見て、

え?こんなに種類あるの?

と思った方もいるかもしれません。

確かに日本語よりもパターンが多く、使いこなすには時間がかかりますが、繰り返し練習すればそのうち慣れます。

下記の記事にて、それぞれの疑問文が使われる場面、質問に対する返答の仕方をわかりやすく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

疑問詞の種類

相手に細かい情報を尋ねるには「疑問詞」の知識が必要です。

下記の記事を読んで、必要な情報を聞き出すための「用語」をインプットしましょう。

ステップ②:時制編

ここからは「時制」に関する表現を学んでいきます。

「時間軸上のある時点・範囲」を表す方法をいろいろ見ていきましょう。

⑬中国語の時制の概念

いきなり衝撃的な事実をお伝えしますが、中国語には「時制」の概念がありません。

時制とは?

どの時点なのかを表すために動詞の形を変えること

そのため、中国語には「過去形」もありません。

過去でも現在でも動詞の形は常に一定です。

え?じゃあ、過去とか未来はどうやって表すの?

この辺については、以下の記事でくわしく解説しています。

時制が存在しない中国語で「時間の流れ」を表す方法を6パターンに分けて解説しているので、参考にしてみてください。

「時間の流れの表し方」については、現時点では完璧に理解する必要はありません。

「へぇ〜。こうやって表すんだ。」くらいに軽く読み流してもらえればOKです。

⑭アスペクト助詞「了」「过」「着」

続いて、「完了」「経験」「持続・継続」を示す表現を細かく見ていきましょう。

中国語では「アスペクト助詞」と呼ばれる「動作の段階を表す助詞」を用いて、上記3つの時の流れを表しますよ。

アスペクト助詞には下記の3つがあります。

  • 「了」
  • 「过」
  • 「着」

1つずつ意味・役割を解説しますね。

(1)「了」

1つ目は、動作の完了を表す「了(le)」日本語に訳すと「〜した」という意味になります。

アスペクト助詞の中では一番よく目にする単語であり、「了」抜きでは中国語は語れないと言っても過言ではないほど超重要な表現です。

1つ前の記事で、軽く「アスペクト助詞「了」」について触れているため、おそらくなんとなくは意味を理解できているはず。

ただ「了」は非常に奥が深く、そう簡単には使い方をマスターできません。

復習もかねて、今一度「了」の用法・使い方をしっかりと学びましょう。

(2)「过」

2つ目は、経験(〜したことがある)を表す「过」

現在には影響しない遠い過去で、すでに完了した動作を表す際に使います。

「过」の使い方、「了」との違いについては下記の記事で学んでみてください。

(3)「着」

3つ目は、動作・状態の持続を表す「着」。

日本語で言うと「〜している / 〜の状態である」にあたる表現です。

「了」「过」ほどではないですが、「着」も日常会話でよく出てくるので、使い方を押さえておきましょう。

上記の記事では、アスペクト助詞「着」と進行を表す副詞「在」の違いについても解説しています。

次の項目で、副詞「在」を学んでから、その部分を読んでみてください。

⑮進行形

続いての内容は「進行形」です。

中国語では、下記の3つの副詞を用いて「動作の進行」を表しますよ。

  • 「在」:〜している / 〜しつつある
  • 「正」:ちょうど今〜している
  • 「正在」:ちょうど今〜している

「正在」は「在」と「正」が合体した副詞です。

これら3つの単語の使い方と、進行形の否定文・疑問文の作り方は下記の記事で解説しているので、ぜひ目を通してみてください。

ステップ③:品詞編

ここからは、中国語の品詞を集中的に学んでいきます。

まずは、基礎編・時制編で学習した品詞4つの復習から。

すでに学習済みの品詞

スクロールできます
品詞位置役割
時間詞主語の前後におく時間を表す去年 / 今天 / 下个月
方位詞名詞のうしろにおく場所や方向を表す上 / 下 / 里 / 外 / 北 / 南
量詞名量詞:名詞の前におく
動量詞:動詞のうしろにおく
人やものの数を数える
動作の回数を数える
个 / 本 / 件 / 条 / 双
次 / 趟 / 遍
アスペクト助詞動詞の直後におく動作の段階を表す了 / 过 / 着

(1)どこに置かれるのか」「(2)どんな働きをするのかの2点はしっかりと押さえておいてくださいね。

ステップ③では、まだくわしく触れていない品詞「助動詞 / 前置詞 / 語気助詞 / 副詞」の役割・使い方を紹介します。

すべて表現力を伸ばすために欠かせない品詞なので、1つずつ時間をかけて学んでいきましょう。

⑯助動詞

最初に学ぶ品詞は「助動詞」です。

助動詞とは、動詞が本来持つ意味を変えたり、動詞に意味を加えたりする言葉のこと。

中国語 助動詞 役割

中国語の助動詞は大きく分けると、

  • 可能を表す助動詞
  • 義務を表す助動詞
  • 願望を表す助動詞

の3つに分類されます。

【コラム】助動詞は動詞の一部?

中国語には「助動詞」を「動詞」の一部とみなす考え方があります。

その証拠に「①可能の助動詞」と「③願望の助動詞」は別名「能願動詞」とも呼ばれています。

特に覚える必要はないですが、知っておけばどこかで役立つかもしれません。

当サイトでは混同を防ぐために、呼び方を「助動詞」で統一しますね。

(1)可能を表す助動詞

まずは「可能の助動詞」から。

助動詞の使い分けで一番頭を悩ますのが、可能表現「会」「能」「可以」の違いです。

どれも「〜できる」と訳される単語ですが、イメージは結構異なります。

以下の記事では、それぞれの助動詞のコアイメージを軸に、用法・違いを説明しています。

じっくり読みこんで、可能を表す助動詞の使い方を攻略してみてください。

(2)義務を表す助動詞

続いては「義務の助動詞」です。

義務の助動詞には「要」「得」「应该」の3つがあります。

すべて「〜しなきゃいけない」の意味ですが、背後に含まれるニュアンスは全くの別物。

とはいえ、コアイメージさえ押さえれば、使い分けはそれほど難しくありません。

以下の記事を読んで、3つの単語のニュアンスの違いと使い方をマスターしましょう。

(3)願望を表す助動詞

最後は「願望の助動詞」についてです。

願望を表す助動詞は「要」「想」の2つ。

すでに皆さんは「要」のコアイメージは頭に入っていると思います。

そのイメージから考えれば、なぜ「要」が願望を表すのかもすんなり理解できるはず。

2つの単語のイメージの違いをくわしく知りたい方は下記の記事をどうぞ。

⑰前置詞

続いての品詞は「前置詞」です。

英語ほど数は多くないですが、中国語にも数十個の前置詞がありますよ。

中にはあまり使わないものもあるため、当サイトでは、覚えておきたい前置詞だけに絞って12個紹介しています。

前置詞を攻略する秘訣は、助動詞と同じく各単語の「コアイメージ」をおさえること

以下の記事では、会話でよく使う前置詞12個を完全イメージ化したので、ぜひ参考にしてみてください。

⑱語気助詞

続いての品詞は「語気助詞」です。

語気助詞とは、疑問の意味を表したり、文のニュアンス・印象を変えたりする言葉です。

日本語で言うところの語尾「〜だね」「〜でしょ」「〜だわ」にあたる表現ですね。

実は、みなさんはすでに4つの語気助詞を学習済みですよ。

語気助詞役割
「吗」疑問を表す(〜ですか?)
「吧」①推量を表す(〜でしょう)
②提案を表す(〜しましょう)
「呢」①口調をやわらげる
②動作の進行・状態の持続を表す
「了」変化を表す

他にもさまざまな「語気助詞」があるので、ここで「語尾」のバリエーションを一気に覚えてしまいましょう。

語気助詞の種類・意味については下記の記事でまとめてますよ。

⑲副詞

品詞編の最後は「副詞」です。

副詞とは、動詞・形容詞を修飾し、動詞・形容詞に意味を加える言葉のこと。

例外として「名詞」を修飾する副詞もいくつかあります。

副詞は種類が多く、すべて制覇するのはきわめて大変です。

なので、

  • 日常会話でよく使う副詞の使い方を覚える
  • その他の副詞は、見かけた時にその都度覚える

といった流れで学習するのがおすすめですよ。

副詞の種類・代表的な副詞9つについては下記の記事でまとめています。

これを機に、基本的な副詞の使い方をマスターしちゃいましょう。

【補足】中国語の品詞の種類

中国語の品詞一覧

ここまでで皆さんは、(4)〜(11)の8つの品詞を学びました。
((4)〜(6)は基礎編、(7)〜(10)は品詞編、(11)は時制編で学習)

なお、「名詞(代名詞)」「動詞」「形容詞」は説明するとキリがないので、当ロードマップから外しています。

名詞・動詞・形容詞はどれだけ覚えられるかが勝負です。単語帳・Youtube・アプリなどでひたすら覚えていきましょう。

「(12)接続詞」はこの後の「文型編」で紹介しますね。

ステップ④:文型編

ここからは「文型」の話に入っていきます。

皆さんはすでに①基本文型」「②テーマ文」「③把構文」「④存現文の4つを学習済みですが、中国語にはこれら以外にもさまざまな文型が存在します。

残りの文型を一気に学んで、使える文型のレパートリーを増やしていきましょう。

「基礎編」で学んだ文型

スクロールできます
文型語順役割
①基本文型
(三大文型)
(1)名詞文:主語 + 是 + 名詞
(2)形容詞文:主語 + 副詞 + 形容詞
(3)動詞文:主語 + 動詞 + 目的語
②テーマ文 (1)テーマ + 主語 + 副詞 + 形容詞
(2)テーマ + 主語 + 動詞
ある人・事物にスポットライトを当ててから、
話の内容を伝える
③把構文主語 + 把 + 目的語 + 動詞 目的語(動作の対象)を強調する
④存現文 主語(場所/空間) + 動詞 + 目的語(人/もの) 空間内に存在する人やもの、
現れたり消えたりする人・事物を伝える

①通常の文の語順とどう違うのか?」「②どんな時に使うのか?」の2点が頭に入っていればOKです。

「ちゃんと理解できてない…」という方は、しっかりと復習しておいてくださいね。

すでに学んだ文型をもう一度チェック

では、新しい文型を1つずつ学んでいこう!

⑳「是〜的」構文

1つ目の文型は「是〜的」構文です。

「是〜的」構文は、動詞文の中のある情報(人 / 場所 / 時間など)を強調する際に使います。

例えば、

例)我从日本来
wǒ shì cóng rìběn lái de.
(私は日本から来ました)

例)我从三年前开始学汉语
wǒ shì cóng sān nián qián kāishǐ xué hànyǔ de.
3年前から中国語を学び始めました)

こんな感じ。

「是〜的」構文の種類、「是〜的」構文と名詞文の違いについては下記の記事で解説しています。

用法②「一部の情報を強調する」の箇所のみ読んでみてください。

㉑比較文

2つ目の文型は「比較文」。

比較文とは、ある人・事物の性質・状態などを他の対象と比べる文です。

「〜と同じくらい…」「〜よりも…だ」「〜ほど…ではない」と言いたい時に用います。

比較文の種類と使い方については下記の記事をご参照ください。

㉒動作が連続する文

3つ目の文型は「動作が連続する文」

皆さんがこれまでに学んできた「動作を表す文」は、すべて動詞を1つだけ含む文です。

例)我刚才了超市。
wǒ gāngcái qùle chāoshì.
(さっきスーパーに行ってきた)

ただ、実際には、「スーパーに行って買い物をする」や「映画館に行って映画を見た」など、複数の動作を伝える場合もありますよね?

そんな時に用いる文が、2つ以上の動作動詞を含む「連動文」と「兼語文」です。

「連動文/兼語文」の作り方を学んで、表現の幅を広げちゃいましょう。

㉓使役文

4つ目の文型は「使役文」です。

使役文とは、ある人に何かを働きかける文です。

日本語の「〜させる(〜してもらう)」にあたる文型ですね。

兼語文のところでもお伝えしたとおり、会話で用いる兼語文のほとんどは使役文です。

下記の記事を読んで、使役表現5つと使い方をマスターしてみてください。

㉔受身文

5つ目の文型は「受身文」です。

受身文とは、誰かにある行為をされたことを表す文です。

「〜された」という意味の文型ですが、実は中国語ではあまり使われません

その辺の理由と「受身文を使うシーン」については下記の記事で解説しています。

受身文の背後にあるニュアンスをつかんでみてください。

㉕複文

最後に「複文」を学んでステップ④「文型編」を終わりにしましょう。

複文とは、1つの文に複数の文節(主語 + 述語からなる文)を含む文です。

例えば下記。

例)今天很热,我没出去。
jīntiān hěn rè, wǒ méi chūqù.
(今日は暑かったから出かけなかった。)

2つの文節「①今天很热。」「②我没出去。」が1つの文にまとまってますよね。

なお、複文では、文節どうしの関係性を明確に示すために、しばしば「接続詞」をともないます。

上記の例文は「暑かったから(原因)、出かけなかった(結果)」と、因果関係を表す文。

これくらいシンプルな文であれば、接続詞がなくても関係性はわかりますが、

このように、「原因を表す接続詞【因为】」、「結果を表す接続詞【所以】」をつけることで、2つの文の関係性をよりはっきりと伝えられます。

複文を攻略するカギは、ズバリ「接続詞」。接続詞の意味・使い方をマスターすれば、さまざまな種類の複文を使いこなせるようになります。

下記の記事を読んで、接続詞21個の意味・使い方を完全マスターしてみてください。

ステップ⑤:補語編

長きにわたって学習してきた「中国語文法」もいよいよ大詰め。

ラストは、中国語のラスボス的存在である「補語」を学びます。

補語って何?

補語とは、動詞・形容詞のあとにくっつき、動詞・形容詞の内容を補足する言葉です。

中国語 補語の役割

中国語の補語は細かく分けると全部で7種類。

これらを自由自在に操れるようになると、表現の引き出しが増え、会話に深みを持たせられます

習得には時間を要しますが、ネイティブらしい表現を手に入れるためにも、最後まで粘り強く学んでいきましょう!

㉖様態補語

1つ目は「様態補語」。

様態補語とは、動詞のうしろにつき、「動作の評価」や「抽象的な事柄・現象の状態」を表す言葉です。

中国語 様態補語のイメージ

様態補語のパターン

(1) 動詞 + + 形容詞
(2) 動詞 + + 比較フレーズ

このように様態補語は、「得 + 形容詞(比較フレーズ)」の形で表します。

例)你的中文很好
nǐ de zhōngwén shuō de hěn hǎo.
(君の中国語はとても上手だね)

中国語を話す → (どんな評価?) → 上手

例)我能比他快
wǒ néng pǎo de bǐ tā kuài.
(彼より早く走れる)

走れる → (どんな評価?) → 彼より早く

様態補語の使い方については下記の記事にまとめています。

㉗程度補語

2つ目は「程度補語」。

程度補語とは、形容詞のあとにつき、状態や感情・感覚の程度を表す言葉です。

中国語 程度補語のイメージ

程度補語のパターン

(1) 形容詞 + + 形容詞
(2) 形容詞 + + フレーズ
(3) 形容詞 + 副詞

例)今天要命
jīntiān lèi de yàomìng.
(今日はクタクタに疲れた)

疲れた → (どれくらい?) → クタクタになるほど

例)牙什么都不能吃
yátòng de shénme dōu bùnéng chī.
(歯が痛くて何も食べられない)

歯が痛い → (どれくらい?) → 何も食べられないほど

例)濑户内海的风景极了
lài hù nèihǎi de fēngjǐng měi jí le.
(瀬戸内海の景色は大変すばらしい)

景色が綺麗 → (どれくらい?) → 息を呑むほど

下記の記事では、ネイティブがよく使う程度補語をまとめて紹介しています。よければどうぞ。

㉘結果補語

3つ目は「結果補語」。

結果補語とは、動詞のうしろにつき、動作の結果を表す言葉です。

中国語 結果補語のイメージ

結果補語のパターン

(1) 動詞 + 結果補語(動詞)
(2) 動詞 + 結果補語(形容詞)

例)我作业了。
wǒ zuò wán zuòyè le.
(宿題をやり終えた)

結果補語「完」のイメージ:完了する

宿題をする → (どうなった?) → 完了した

例)我一定要汉语。
wǒ yídìng yào xuéhǎo hànyǔ.
(絶対に中国語をマスターするぞ!)

結果補語「好」のイメージ:一定の基準を満たす

中国語を学ぶ → (どうなる?)→ 一定のレベルに達する(マスターする)

なお、結果補語は「結果を表す単語」のため、完了を表す「了」をともなうことが多いです。

下記の記事では、覚えておきたい結果補語17個の意味・使い方を図解つきで解説しています。

イメージで覚えて「結果補語」を完全攻略しましょう。

㉙方向補語

4つ目は「方向補語」。

方向補語とは、動詞のあとにつき、動作が向かう方向を表す単語です。

中国語 方向補語のイメージ

方向補語のパターン

動詞 + 方向補語(動詞)

例)我上周和朋友一起上去
wǒ shàng zhōu hé péngyǒu yīqǐ páshān shàngqù.
(先週、友達と一緒に山を登りに行った)

方向補語「上去」のイメージ:動作が上に向かう(離れていく)

山を登る → (どこに向かう?) → 山頂

例)我把手机从包里出来
wǒ bǎ shǒujī cóng bāo lǐ ná chūlái.
(携帯をカバンから取り出した)

方向補語「出来」のイメージ:動作が中から外に向かう(近づいてくる)

携帯を持つ → (どこに向かう?)→ カバンの外

方向補語を攻略するコツは、各単語が持つ「イメージ」を把握すること

以下の記事では、方向補語10個のコアイメージと使い方を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

㉚可能補語

5つ目は「可能補語」です。

可能補語とは、文字通り「できるかできないか」を表す言葉のこと。

中国語 可能補語のイメージ

可能補語のパターン

(1) 動詞 + +
(2) 動詞 + +
→ 「〜」には動詞・形容詞が置かれる

「〜」には結果補語や方向補語がくることもあれば、それ以外の単語がくっつくこともあります。

例)因为我不太饿,所以可能不了
yīnwèi wǒ bú tài è, suǒyǐ kěnéng chī bù liǎo.
(あまりお腹が減ってないから、たぶん食べきれない)

例)我没有字幕得懂英文。
wǒ méiyǒu zìmù tīng de dǒng yīngwén.
(字幕なしで英語を聞き取れる)

下記の記事では「よく使う可能補語」「可能形と否定形の違い」を徹底解説しています。

重要な論点なので、ぜひじっくり読みこんでみてください。

㉛時間・数量補語

6つ目は「時間・数量補語」です。

この2つはさほど難しくないため、一気に紹介しますね。

時間補語は「動作・状態の持続時間」を表し、数量補語は「数量の程度」を表します。

中国語 時間補語のイメージ
中国語 数量補語のイメージ

時間補語のパターン

(1) 動詞 + 時間補語(具体的な時間)
(2) 動詞 + 時間補語(短い・長い時間)

例)我每天一个小时英语。
wǒ měitiān xué yígè xiǎoshí yīngyǔ.
(毎日英語を1時間勉強する)

→ 具体的な時間

例)我们休息一会儿吧。
wǒmen xiūxi yīhuǐ’er ba.
(少し休憩しよう)

→ 短い時間

数量補語のパターン

(1) 形容詞 + 数量補語(具体的な数量)
(2) 形容詞 + 数量補語(わずかな量)

例)我比你三岁
wǒ bǐ nǐ dà sān suì.
(私はあなたより3歳年上だ)

→ 具体的な数量

例)这个手机一点
zhège shǒujī xiǎo yīdiǎn.
(この携帯は少し小さい)

→ ほんのわずかな量

くわしくは下記の記事で解説済みなので、あわせてご覧ください。

㉜「得」を含む文の種類

最後に補足として、「得」を含む文の種類について触れておきますね。

すでに学んだ通り、「得」は様態補語や程度補語などの補語の文で用います。

「得」の文にはどのようなパターンがあるのか、改めておさらいしておきましょう。

「得」の種類

  • 動詞 + 得 + 形容詞
    (様態補語 / 可能補語)
  • 動詞 + 得 + 比較フレーズ
    (様態補語)
  • 動詞 + 得 + 動詞
    (可能補語)
  • 形容詞 + 得 + 形容詞
    (程度補語)
  • 形容詞 + 得 + フレーズ
    (程度補語)
中国語「得」の役割

動詞 + 得 + 形容詞

色分け:動詞 / 形容詞 / フレーズ /

例)你的英语很流利
nǐ de yīngyǔ shuō de hěn liúlì.
(君の英語はとっても流暢だね)

→ 様態補語

例)昨天晚上吗?
zuótiān wǎnshàng shuì de hǎo ma?
(昨日の夜はよく寝れた?)

→ 可能補語

② 動詞 + 得 + 比較フレーズ

例)他能比我快
tā néng pǎo de bǐ wǒ kuài.
(彼は私より速く走れる)

→ 様態補語

③ 動詞 + 得 + 動詞

例)英语我,可说不好。
yīngyǔ wǒ tīng de dǒng, kě shuō bu hǎo.
(英語は聞き取れるが、うまく喋れない)

→ 可能補語

④ 形容詞 + 得 + 形容詞

例)今天要命
jīntiān lèi dé yàomìng.
(今日はクタクタに疲れた)

→ 程度補語

⑤ 形容詞 + 得 + フレーズ

例)她的脸蛋儿像苹果一样
tā de liǎndàn er hóng dé xiàng píngguǒ yíyàng.
(彼女のほっぺたはリンゴのように赤い)

→ 程度補語

ぜひご自身でいろんなパターンの文を作って、「得」の文に慣れてみてください。

まとめ

これでみなさんは初心者が押さえておきたい「中国語基礎文法」を一通り学び終えました。

まずは、ロードマップを完全制覇した自分を褒めてあげてください。本当にお疲れ様でした!

このロードマップを完走したということは、あなたには中国語の才能があるはず。

そもそもこんなに内容盛りだくさんの記事を読破している時点で「常人」ではありませんからね。

ぜひ自信を持って、これからも楽しく中国語の勉強を続けてもらえたらなと思います。

学んだ知識をアウトプットしよう

最後に1つ、大事なことをお伝えしますね。

今のみなさんは、頭の中に「知識としての文法」が色々インプットされている状態です。

中国語の文章を見れば、きっと「あ!あの時に学んだ文法だ!」と思い出せることでしょう。

ただ、話すとなると話は別。「あれ、中国語が出てこない。あんなに勉強したのにうまく文を作れない。」とガッカリすると思います。

「知っている」と「使える」は全くの別物。実践で使わないことには、学んだ知識を自分のものにはできません。

実際に自分で中国語の文を書いてみる。ネイティブと話してみる。ぼそぼそと中国語を呟いてみる。

方法はなんでもいいので、とにかく学んだ知識をアウトプットすることが大事です。

ぜひ「インプット→アウトプット」を意識して日々の学習に取り組んでみてくださいね。

いつでもこの記事を見返せるように、ブックマークしておこう!

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この記事を書いた人

中国語学習歴4年|これまでに話した中国人500人以上
当サイトでは中国語初心者が知っておきたい文法・フレーズ、無理なく楽しみながら「使える中国語」を身につける方法を紹介しています。

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