こんにちは、Pandaです。
当サイトでは、実践で使える中国語を習得したい方に役立つ情報を発信しています。
今回は、
中国語の声調記号ってどこにつければいいんだろう?
こんなお悩みを解決できる記事を書きました。
この記事を読めば、今後一切、声調符号をつける場所で悩むことがなくなりますよ。
3分ほどでサクッと読めるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
中国語の音節と声調
声調符号のつけ方を解説する前に、まずは「中国語の音節と声調」について軽く触れておきますね。
そもそも音節ってなんやねん!ってツッコまれそうなので、そこから説明します。
音節とは「ひとまとまりの音(発音するときの最小単位の音)」のこと。
中国語では、漢字1文字につき1音節が原則であり、1文字ごとに音を区切って読みます。
そして、1音節は、
- 声母(子音)
- 韵母(母音)
→ 単母音・複数母音・鼻母音 - 声調(音の高低)
の3つから構成されています。
音節によっては、「声母(子音)」がない場合もあります。「韵母(母音)」と「声調」の2つは必ず含みます。
音節の仕組みがなんとなくわかりましたか?
大事なのはここからです。
中国語の音節には、上記の①〜③のうち、同じ要素を2つ以上含んではいけないという決まりごとがあります。
そのため、声調を表す「声調記号」は1音節に1つしかつきません。
このルールは声調符号をつける上で大事な知識となるので、しっかりと頭に入れておいてくださいね。
中国語の声調記号の付け方
では、中国語の声調符号をつける位置について解説していきますね。
ケース①:母音が1つだけのとき
音節が「単母音(母音が1つ)」のみ、もしくは「子音 + 単母音」の場合は超簡単。
単母音の上に声調記号をつければOKです。
声調記号の種類
1声の記号:「 ¯ 」/ 2声の記号:「 ´ 」
3声の記号:「 ˇ 」/ 4声の記号:「 ` 」
そり舌母音(er)の場合
そり舌母音の場合は、声調符号は「e」の上につけます。
ケース②:母音が複数あるとき
続いては、1音節内に母音が複数あるケースを見ていきましょう。
(「子音 + 複数母音」/「子音 + 鼻母音」)
複数母音は「二重母音(ai /aoなど)」「三重母音(uai / iaoなど)」のこと。
鼻母音は単母音・二重母音のうしろに「n」「ng」がついたものを指します。
結論から述べると、原則として、主母音(口を1番大きく開く単母音)の上につけます。
一応、単母音を口の開きが大きい順に並べると、
「a」>「o」>「e」>「i」>「u」「ü」
となりますが、この順番は別に覚えなくても大丈夫です。
みなさんが覚えるべきなのは、
「a」が第一優先、なければ「e」「o」
たったこれだけ。
「e」と「o」を両方含む音節はないので、「a」があれば迷わず「a」に、なければ「e」か「o」につければOKです。
例えば、
- 教(jiào):「a」を含むため「a」
- 没(měi):「a」を含まないため「e」
- 搜(sōu):「a」を含まないため「o」
こんな感じです。
ケース③:主母音が省略されるとき
ただ、例外もあります。それは、主母音(口を1番大きく開く単母音)が省略されるとき。
音節の母音部分が「iou」「uei」「uen」の3つは、ピンイン表記される際、真ん中の主母音「o」「e」が省略されるため、声調記号をつける場所が変わります。
- 例外①「iou」 →「iu」に変化
([o]がなくなるので[u]につける) - 例外②「uei」 →「ui」に変化
([e]がなくなるので[i]につける) - 例外③「uen」 →「un」に変化
([e]がなくなるので[u]につける)
例外①と例外②はいずれも最後の母音に、例外③は母音が「u」だけなので「u」に声調符号がつきます。
まとめ
今回は、中国語の音節と声調の関係と、声調記号をつける位置の2つを解説しました。
パターン | 声調記号の場所 | 例 |
---|---|---|
①母音が1つだけある | 単母音の上につける | 这(zhè) |
②母音が複数ある | 口の開きが一番大きい母音につける (「a」があれば「a」、なければ「e」「o」) | 讲(jiǎng) 没(měi) 搜(sōu) |
③主母音が省略される (iou / uei / uen) | iu → uにつける ui → iにつける un → uにつける | 酒(jiǔ) 对(duì) 婚(hūn) |
今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとう!
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