「很」ってどんなシーンで使えばいいんだろう….わかりやすく教えてほしいなぁ〜。
今回はこんな悩みにお答えするよ！
- 副詞「很」が使われる文の種類と語順
- 「很」の意味と役割
中国語の副詞の中で1番多く使われる「很」。
当記事では「很」の意味と使うべきシーンについてわかりやすくまとめました。
「很」を正しく使えるようになりたい方はぜひ最後まで目を通してみてください！
【前提】「很」が使われる文の種類と語順
「很」が使われるのは、
- 形容詞文
- 感情・心理・存在を表す動詞文
の2つの文です。
名詞文（主語 + 是 + 述語）・動作を表す動詞文では「很」は出てきません。
そして「很」を置く位置ですが、副詞の基本ルール通り、動詞・形容詞の前におきます。
ただ、助動詞がある場合は、助動詞の前につきますよ。
同類を表す副詞と一緒に使われる場合
同類を表す副詞「也」「都」と一緒に使われる場合、文中には2つの副詞が含まれることになります。
そのときの順番は下記の通りです。
主語 +「也（都）」+「很」+ 述語
「很」は常に「述語（動詞・形容詞）」の前と覚えておけば迷わずにすみますよ。
「很」の意味と役割
ここからは「很」の意味と役割について解説しますね。
結論から言うと「很」には下記の2つの役割があります。
- 程度の高さを表す（とても/非常に）
- 形容詞の前に飾りとして置かれる
1つずつ使い方を見ていきましょう。
程度の高さを表す
「很」は程度の高さを表します。
日本語で言うと「とても/非常に/たいへん」にあたりますね。
感情・心理・存在を表す動詞文の前につく場合はこの用法となります。
例文を見てみましょう。
例1）我很喜欢看动漫。
wǒ hěn xǐhuān kàn dòngmàn.
（アニメを見るのがとても好きです）
例2）我很想去上海。
wǒ hěn xiǎng qù shànghǎi.
（ぜひ上海に行きたいです）
例3）店里有很多客户。
diàn li yǒu hěnduō kèhù.
（店内には多くのお客さんがいる）
形容詞の前に飾りとして置かれる
形容詞文では、特に意味を持たない「很」が形容詞の前に置かれることが多いです。
（「飾り」と呼ばれている）
例えば下記の通りですね。
例4）今天天气很热。jīntiān tiānqì hěn rè.
（今日は暑い）
例5）她很漂亮。tā hěn piàoliang.
（彼女は綺麗だ）
え？なんでわざわざ「很」をつけるの？なくても同じ意味じゃない？
実は「很」をつけないと、比較の意味合いを持った文になってしまうんです。
例4-2）今天天气热。
（今日は暑い。（他の日に比べて。））
例5-2）她漂亮。
（彼女は綺麗だ。（他の女性と比べて。））
他の何かと比較していますよね。
単に「暑い」「綺麗だ」という事実を伝えたい（比較のニュアンスを含めたくない）場合は、形容詞の前に「很」が必須なので覚えておきましょう。
形容詞文で程度の高さを表したい場合
「めちゃくちゃ暑い！」「絶世の美女だ！」などと、形容詞文でも程度を強調したい時がありますよね。
そんな時は下記の副詞を使えばOK。
- 太〜了：（非常に〜だ）
- 超级〜：（超〜だ）
- 好〜：（とても〜だ）
- 真的〜：（本当に〜だ）
いくつか例文を紹介します。
例6）今天学了六个小时的中文。太累了。
jīntiān xuéle liù gè xiǎoshí de zhōngwén. Tài lèile.
（今日は6時間勉強したからめっちゃ疲れた）
例7）你的日语说得超级好。
nǐ de rìyǔ shuō dé chāojí hǎo.
（あなたの日本語、超うまい！）
例8）竟然会弹吉他，好厉害。
jìngrán huì dàn jítā, hǎo lìhài.
（ギターが弾けるなんてとてもすごい！）
例9）我真的很高兴跟你聊天。
wǒ zhēn de hěn gāoxìng gēn nǐ liáotiān.
（あなたと会話できて本当に嬉しい！）
例9）のように「真的」は「很」とよく一緒に使われますよ。
これらの表現はとっても便利なので、ぜひ覚えてみてね！
まとめ
今回は中国語の副詞「很」の役割と使い方を解説しました。
最後におさらいしましょう。
- 程度の高さを表す（とても/非常に）
- 形容詞の前に飾りとして置かれる
比較のニュアンスを含んだ文となる。
形容詞文で「程度を強調」したい場合は、「太〜了」「超级〜」「好〜」「真的〜」などの副詞を用いる
今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとう！
中国語の副詞をマスターしよう
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