「又」ってどんな時に使えばいいんだろう…わかりやすく解説してほしいなぁ〜。
今回はこんな悩みにお答えするよ!
- 副詞「又」の4つの用法と使い方
「又」は「再」と同じく、「もう一度/また」の意味を持つ副詞です。
これだけ聞くと、「又」「再」はどんなシーンでも使えそうですが、中国語では時制によってこれら2つを使い分けなければなりません。
簡単に違いをまとめると下記の通りです。
「又」は過去のこと、「再」は未来のことに対して使います。
ただ、例外もあるので、当記事で「又」がどんな時に使われるのか詳しく見ていきましょう。
「又」の4つの用法と使い方
「又」には下記の4つの用法があります。
- ある動作が過去にもう一度行われたことを表す
- あることが定期的に行われることを表す
- ある動作が繰り返し行われたことを表す
- 2つの状態が同時に存在することを表す
1つずつ解説しますね。
過去にもう一度行われた動作を表す
「又」は過去の時点で「ある動作」がもう一度行われたことを表します。
例1)他昨天来过,今天又来了。
(彼は昨日も来て今日も来た)
例2)她没听懂,我又说了一遍。
(彼は聞き取れなかったので、もう一度言った)
例3)今天又下雨了。
(今日はまた雨だ)
過去に行われた動作を「事実として」述べているので、完了を表す「了」がつくことが多いです。
なお、単文(例3)で用いると、動作に対する話し手の「不満」や「嫌な気持ち」を示せますよ。
(最近ずっと雨が降っていて、)今日もまた雨かよ。憂鬱だな〜
みたいなニュアンスですね。
定期的に行われる事柄を表す
定期的に行われることであれば、未来のことにも使えます。
例4)明天又是圣诞节了。
(明日はまたクリスマスだ)
例5)下个星期又是考试了。
(来週はまた試験だ)
このように「行事」「祝日」「曜日」など、決まった間隔で必ず訪れることに使うケースが多いですね。
何度も繰り返し行われた動作を表す
「又」は何度もくり返し行われた動作も表せます。
(過去についてのみ)
文型は下記の2パターン。
- 動詞 +「了」+「又」+ 動詞
- 一 + 量詞 +「又」+ 一 + 量詞
動詞 +「了」+「又」+ 動詞
例6)他看了又看那里站着的美女。
(彼はあそこに立っている美女を繰り返し何度も見た)
例7)我想了又想,但是什么都没想起来。
(何度も繰り返し考えたが、何も思いつかなかった)
「想了又想」はいろんな場面で見かけるので覚えておこう!
一 + 量詞 +「又」+ 一 + 量詞
例8)一次又一次地呼吸新鲜空气。
(1度また1度と新鮮な空気を呼吸する)
例9)一天又一天地等。我不能再等。
(何日も何日もまった。これ以上待てない)
このように「〜 + 地 + 動詞」の形で、動作を補足説明する際に使われます。
2つの状態が同時に存在することを表す
2つの状態や動作が同時に存在・進行している時にも「又」を使います。
文型:「又 A 又 B」
意味:AでもありBでもある
AとBには形容詞または動詞がきますよ。
例10)她又漂亮又聪明。
(彼女は綺麗でかしこい)
例11)我又学习中文,又学习英文。
(私は中国語と英語を同時に勉強している)
【補足】
同じ意味を表す文型に「既A又B」「既A也B」があります。
「既A又B」では同じ類のものが並ぶのに対し、「既A也B」では異なる性質のものが並ぶパターンが多いです。
她既漂亮又温柔。(彼女は綺麗で優しい)
她既漂亮也会做菜。(彼女は綺麗で料理もうまい)
ただ、ネイティブに聞いたところ、それほど違いはないとのこと。
そんなにたくさん覚えられないよ…という方は「又A又B」だけ頭に入れておこう!
まとめ
今回は副詞「又」の4つの用法と使い方を一気に紹介しました。
最後におさらいしましょう。
- 過去にもう一度行われた動作を表す
(もう一度/また〜) - 定期的に行われる事柄を表す
(また〜) - 何度も繰り返し行われた動作を表す
(何度も繰り返し〜) - 2つの状態が同時に存在することを表す
(〜でもあり〜でもある)
「又」と「再」の違い
「再」 | 「又」 | |
---|---|---|
あることが過去でもう一度行われた | ||
あることが未来でもう一度行われる | ||
あることが定期的に行われる |
今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとう!
副詞「再」の用法・使い方は下記の記事で解説しています。
中国語の副詞をマスターしよう
下記の記事では、副詞の語順・よく使われる副詞の意味をまとめています。
よければあわせてどうぞ。
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