「再」の使い方がいまいちわからない…どんな時に使えばいいんだろう…
今回はこんな悩みにお答えするよ!
- 副詞「再」の4つの用法と使い方
日本語の「再び・再〜」の意味に引っ張られて、「再」=「もう一度(また)」と覚えてしまっている方いませんか?
確かにそういう意味もありますが、数ある用法の一部にすぎません。
そこで当記事では、よく使われる「再」の用法を4つにまとめて解説しました。
これを機に「再」の使い方をマスターしちゃいましょう!
「再」の4つの用法と使い方
「再」には大きく分けて下記の4つの用法があります。
- 未来である動作がもう1度行われることを表す
- ある動作が別の動作の後に生じることを表す
- 形容詞の程度を強調する
- どんな条件でも結果が変わらないことを表す
1つずつみていきましょう。
未来である動作がもう1度行われることを表す
「再」は未来においてある動作がもう1度行われることを表します。
日本語の「もう一度 / また」にあたる用法ですね。
例文を見てみましょう。
例1)我想要再来上海啊。
(また上海に来たいです)
例2)我先走了。下次再聊吧。
(お先に失礼するね。また話そう。)
例3)请再说一遍。
(もう一度言ってください)
例4)这件事我们再商量商量吧。
(その件については再度打ち合わせしましょう)
ただ、未来のことでも「定期的に繰り返される」場合には「再」を用いることができません。
- 同じ動作が定期的に行われる
- ある動作が過去にもう一度行われた
ときは「又」を使います。
①のイメージ
②のイメージ
ごちゃ混ぜにしないように気をつけてね!
ある動作が別の動作の後に生じることを表す
「再」は、ある事柄や動作が別の事柄・動作の後に生じることも表します。
ある2つの動作が連続して行われる感じですね。
日本語で言うと「〜してから…する」にあたります。
例4)我每天学汉语了再洗澡。
(毎日、中国語を学んでから風呂に入ります)
例5)等他回来了,我们再走。
(彼が戻ってきてから出かけよう)
例6)太烫了,冷一下再吃。
(暑いから、ちょっと冷ましてから食べよう)
→冷めるのを待ってから食べる
「后」と「再」の違い
「后」は「〜の後に」を表します。
あくまで2つの動作の前後関係を表すだけで、続けざまに動作を行うといったニュアンスは含んでいません。
例7)晚饭后去公园散步。
(晩ご飯のあと、公園に散歩しに行く)
例8)等他回来后我让他打给你。
(彼が戻ってきたら、彼に電話するように伝えます)
形容詞の程度を強調する
ここまでは「再」+「動詞」の用法をみてきました。
残り2つは形容詞を修飾するパターンです。
まずは形容詞の程度を表す「再」の用法から見ていきましょう。
- 〜に比べてもっと…
- これ以上のものはない
の2つに分けて解説しますね。
〜に比べてもっと…
「再」+ 形容詞 + 「一点儿(一些)」で、程度の増加・減少を表せます。
ただ、うしろにどんな形容詞でもとれるわけではなく、ほとんどの場合、
- 料金の低さを表す形容詞:便宜
- サイズの大小を表す形容詞: 大 / 小
- 数量の多さ・少なさを表す形容詞:多 / 少
- 身長・標高などの高さ・低さを表す形容詞:高 / 低
のいずれかが続きますよ。
例9)再便宜一点儿就好了。
(もっと安ければいいのになぁ。)
例10)有比这个再稍微大一些的皮包吗?
(これよりもう少し大きい皮のバッグはありますか?)
「再」と「更」の違い
「更」も形容詞の程度を強調しますが、「再」よりも使える範囲が広いです。
例11)我的中文比英文说得更好。
(私の中国語は英語よりもっといい。)
例12)我想变得更聪明。
(もっと賢くなりたい。)
例3では状態を表す「好(良い)」、例4では人の特徴を表す「聪明(かしこい)」の程度を強調してますよね。
「更」はほとんどの形容詞につけることができるよ!
これ以上のものはない
「再」+ 形容詞 + 「(也)没有了」の形で、極めて高い程度(最上級)を表します。
例13)我觉得他再好没有了。
(彼よりいい人なんていないよ!)
例14)那再贵没有了。
(それより高いものはないよ!)
どんな条件でも結果が変わらないことを表す
「再A也B」で「どんなにAでもBする(しない)」の意味になります。
「A」には極端なレベルの形容詞(忙:忙しすぎる / 便宜:安すぎる)、「B」には動詞(肯定形 or 否定形)がきます。
例15)再忙我也要学习中文。
(どんなに忙しくても中国語を勉強する)
例16)再便宜我也不吃。
(どんなに安くても食べない)
「何がなんでもやる!(しない!)」と強い意志を伝えたい際は「再A也B」を使ってみてください。
「再」の否定形
「再」に否定を表す言葉「不」「没」をつけると、「もう〜しない / 絶対に〜しない」の意味になります。
パターンは下記の2つ。
- 「不再(没有再)」(もう〜しない)
- 「再不(再没有)」(二度と(絶対に)〜しない)
※「有」は省略可能
「不」「没」が「再」の前後どちらに置かれるかで意味が変わります。
①は「今後同じことをもう行わない」というニュアンスで、②は「どうであろうが行わない」という気持ちを強調しています。
①の例
例17)这部电影看了一遍,不再看了。
(この映画は1度見たから、もう見ない)
例18)我和女朋友分手了,没再跟她联系。
(彼女と別れてから、1度も連絡していない)
②の例
例19)我再不跟他说话。
(彼とは金輪際話さない)
→どうであろうと、絶対に話したくない
例20)从那之后,再没有见过面。
(あれからは、一度も顔を合わせたことがない)
→どうであろうと、絶対に会いたくない
まとめ
今回は中国語の副詞「再」の4つの用法と使い方を解説しました。
最後におさらいしましょう。
- 未来である動作がもう一度行われることを表す
(もう一度(また)〜) - ある動作が別の動作の後に生じることを表す
(〜してから…)
- 形容詞の程度を強調する
(1)〜に比べてもっと…
(2)これ以上のものはない - どんな条件でも結果が変わらないことを表す
(どんなに〜でも…)
「再」と「又」の違い
「再」 | 「又」 | |
---|---|---|
あることが過去でもう一度行われた | ||
あることが未来でもう一度行われる | ||
あることが定期的に行われる |
今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとう!
副詞「又」の用法・使い方は下記の記事で解説しています。
中国語の副詞をマスターしよう
下記の記事では、副詞の語順・よく使われる副詞の意味をまとめています。
よければあわせてどうぞ。
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