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【簡単】中国語の存現文の役割と使い方をわかりやすく解説

「存現文」って一体なんなんだろう?普通の文との違いとか使い方をわかりやすく教えてほしいな〜。

今回はこんな悩みにお答えするよ!

この記事でわかること
  • 「存現文」とは?
  • 「存現文」の種類と使い方
  • 「存現文」と「普通の文」の使い分け方
この記事を書いた人
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当記事では、中国語の「存現文」の種類・使い方に加え、「普通の文」との使い分け方をわかりやすくまとめました。

「存現文」をマスターして、自由自在に使えるようになりたい方はぜひ参考にしてみてください。

目次

「存現文」とは?

「存現文」とは、存在や出現・消失・自然現象を表す文のことです。

「何かがいる・ある」、「何かが現れた・消えた」ことを伝える際に使いますよ。

「存現文」の語順

「普通の動詞文」と「存現文」の語順と意味を比べてみましょう。

普通の動詞文

語順:主語(人/もの) + 動詞 + 目的語(事物/場所)
意味:(人)が(目的語)を〜する / (人/もの)が(目的語)にある

存現文

語順:主語(場所) + 動詞 + 目的語(人/事物)
意味:(場所)に(人/もの)がいる・ある・現れる

注目すべきは青色・緑色の部分。

「存現文」では「主語」に場所、「目的語」に動作・状態の主体(人/もの)がおかれていますよね。

「存現文」は「場所」と「人/もの」の位置が普通の動詞文の逆になるよ!

「存現文」と動詞「有」の関係

ところで「存現文」の文型、どこかで見覚えありませんか?

実は、存在を表す動詞「有」の文も「存現文」の仲間なんです。

存在を表す動詞「有」の文

語順:主語(場所) + 有 + 目的語(人/もの)
意味:(場所)に(人/もの)がいる/ある

例)桌子上一张照片
zhuōzi shàng yǒuyī zhāng zhàopiàn.
(机の上に写真が1枚ある)

「存現文」の文型と全く同じですよね。

動詞「有」の用法・使い方は下記の記事にまとめているよ!「在」との違いも解説してるから、参考にしてみてね。

「存現文」の種類と使い方

ここからは「存現文」の種類と使い方を解説しますね。

「存現文」は大きく分けて下記の4つあります。

  • 存在を表す文
  • 出現を表す文
  • 消失を表す文
  • 自然現象を表す文

1つずつみていきましょう。

存在を表す文

文型:主語(場所) + 動詞 + 目的語(人/もの)
意味:(場所)に(人/もの)が〜いる/ある

動詞「有」の文はすでに紹介済みなので、その他の動詞を使った文を取りあげますね。

例)沙发上坐着两个人
shāfā shàng zuò zhe liǎng gèrén.
(ソファーの上に2人が座っている)

例)桌子上放着五本书
zhuōzi shàng fàngzhe wǔ běn shū.
(机の上に5冊の本が置かれている)

このように、「動作の少ない動詞(坐/站/放など)」+ 「着」の形である場合が多いです。

ちなみに「着」は「状態の持続」を表すアスペクト助詞ですよ。

「着」については下記の記事で詳しく解説してるよ!

出現を表す文

出現は「現象」の一種です。なので「存現文」で表せます。

文型:主語(場所) + 動詞 + 目的語(人/事物)
意味:(場所)に(人/事物)が現れる

例)前面走过来一个奇怪的人
qiánmiàn zǒu guòlái yígè qíguài de rén.
(前から怪しい人が歩いてきた)

例)听说车站前开了一家意式冰淇淋专门店
tīng shuō chēzhàn qián kāile yìjiā yìshì bīngqílín zhuānmén diàn.
(駅前にジェラート専門店がオープンしたらしい)

例)前面发生了一个事故
qiánmiàn fāshēngle yígè shìgù.
(目の前で事故が起きた)

「出現を表す文」では、動作の大きい動詞(走など)や、発生を表す動詞(开/发生など)が使われます。

消失を表す文

「消失」は「出現」の逆の意味。つまり「消失」も「現象」の一種です。

文型:主語(場所) + 動詞 + 目的語(人/事物)
意味:(場所)から(人/事物)が消える

例)店里走进去了一个男生
diàn lǐ zǒu jìnqùle yígè nánshēng.
(店の中に1人の男性が歩いて入っていった)

例)公园里跑了一只猫
gōngyuán lǐ pǎole yìzhī māo.
(公園から一匹の猫が逃げました)

例)我的视线中消失他的形象
wǒ de shìxiàn zhōng xiāoshī tā de xíngxiàng.
(視界から彼の姿が消えた)

「消失を表す文」では、動作の大きい動詞(走/跑など)や、「消失」がよく使われます。

自然現象を表す文

文型:主語(場所) + 動詞 + 目的語(自然現象)
意味:(場所)で(自然現象)が起こる

例)昨天下了暴雨
zuótiān xiàle bàoyǔ.
(昨日は激しい雨が降った。)

例)今早发生了地震
jīn zǎo fāshēngle dìzhèn.
(今朝、地震がおきました。)

上記の例文のように、自然現象を表す文では「場所」がよく省略されます。

「存現文」と「普通の文」の使い分け方

ここまでで「存現文」の使い方はバッチリ理解できたと思います。

ただ、

「存現文」と「普通の文」ってどうやって使い分ければいいの?

と疑問を持った方もいるかと。

そこで最後に、「存現文」と「普通の文」の使い分け方をお伝えしますね。

先に何を思い浮かべたかで判断する

基本的に「存現文」と「普通の文」は、話し手の感覚の違いによって使い分けます。

「空間」と「人/もの」のどちらを先に思い浮かべたかで判断しましょう。

  • 場所(空間)を先に思い浮かべた
    → 存現文を使う
  • 人・ものを先に思い浮かべた
    → 普通の文を使う

と覚えておけば「会話時」に迷わずに文を作れますよ。

例えば、ソファーに2人の女性が座っていることを伝えたいとします。

その場合、

  • 先に空間「ソファーの上」を意識した
    沙发上坐着两个人
  • 先に人「2人の女性」に目線がいった
    他们坐着沙发上

と言えばOK。

「存現文」を使う際の注意点

「存現文」では、「不特定の人/事物」をおかなければなりません。

上記の例文「沙发上坐着两个人。」の「两个人」は「たくさんいる中の2人」という意味です。

誰か特定の1人を指しているわけではないので、不特定ですよね。

ここで、「沙发上坐着那个人。」とすることはできないのでご注意を。
(那个人は特定の人を表す言葉だから)

特定の人・事物を置きたいなら、普通の文型「那个人坐着沙发上」の形で表しましょう。

「特定」と「不特定」の違いとは

何が「特定」で「不特定」なのかを見抜くコツを表にまとめました。

スクロールできます
特定不特定
人・事物を表す言葉に
注目する
人称代名詞(我/你/他/他们)
「这个」「那个」
具体的な人物
数量詞(一个/三本など)が
ついている
話し手と聞き手の認識に
注目する
話し手・聞き手ともに
知っている人・事物
話し手・聞き手ともに知らない人・事物
話し手だけが知っている人・事物

いろんな例文を作って、2つの文型の違いに慣れてみてね!

まとめ

今回は「存現文」の役割・種類・使い方に加え、「存現文」と「普通の文」を使い分ける方法を解説しました。

最後におさらいしましょう。

「存現文」の種類と文型

スクロールできます
種類文型意味
存在を表す主語(場所) + 動詞 + 目的語(人/もの)(場所)に(人/もの)が〜いる/ある
出現を表す主語(場所) + 動詞 + 目的語(人/事物)(場所)に(人/事物)が現れる
消失を表す主語(場所) + 動詞 + 目的語(人/事物)(場所)から(人/事物)が消える
自然現象を表す主語(場所) + 動詞 + 目的語(自然現象)(場所)で(自然現象)が起こる

「存現文」と「普通の文」の使い分け方

スクロールできます
話し手の感覚人・事物の性質
存現文「場所(空間)」→「人・事物」に
焦点が移る
不特定
普通の文「人・事物」→「場所(空間)」に
焦点が移る
特定

今回は以上です。

最後まで読んでくれてありがとう!

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